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第6回 早期発見で治癒率アップ!“女性特有の病気”
  2006年も大詰めです。この年末年始のお休みで心と身体をゆっくり休ませてくださいね。そして、この一年をじっくり振り返ってみましょう。身体について気になることはありましたか?月経は順調ですか?胸に違和感はありませんか?第3回では「女性に多い病気」についてご説明しましたが、今回は「女性特有の病気」のお話をしたいと思います。
  典型的な婦人科の病気には、子宮がん、乳がん、卵巣がんなどが挙げられます。中でも近年深刻なのは、20代の子宮がん患者の増加です。これに伴い全国の健康診断でも今まで30代以上の女性対象だった子宮がん検診を、20歳からに引き下げました。子宮がんの中でも若い女性を含む閉経前の女性に多くみられるのが、子宮の入り口部分に腫瘍ができる「子宮頸がん」です。最近、子宮頸がんに、性交渉によって感染する「ヒトパピローマウイルス」が大きく関わっていることがわかり、これが若年層の子宮頸がんの原因の一つとして考えられるようになりました。検診の普及によって、子宮頸がんでの死亡率は下がっていますが、一方、欧米に多い「子宮体がん」という子宮本体のガンにかかる人は増えています。これは、食生活や生活習慣が欧米化してきたことに起因すると考えられています。
  「卵巣がん」は子宮がんに比べれば少ないのですが、発見されるときにはすでにかなり進行していることが多い病気です。子宮がんの検診でもある程度の卵巣の腫れなどはわかるので子宮がん検診を受けるようにしましょう。
  そして忘れてならないのは「乳がん」です。最近では、働き盛りの女性の死因第一位と言われるまでに患者数が増えています。地方自治体では40代以上の女性に乳がん検診を行っていますが、35歳くらいからの女性も要注意です。この年代にはまだ検診が制度化されていませんが、ぜひ一度は自主的に乳がん検診を受けることをおすすめします。再発率の高い乳がんは、早期発見のための乳房検査が非常に重要です。視触診とマンモグラフィ、そして乳腺の発達が著しい若い年代にも有効な超音波の検査を、1年もしくは2年に1回きちんと受けましょう。入浴時などには自分で乳房を触ってチェックし、しこりや異常があった場合は、乳がんや乳腺腫瘍の専門医である乳腺外科を受診してください。ただし乳腺外科専門医はまだ少ないので、インターネットなどで乳腺専門医がいる病院を探すとよいでしょう。
  身体の異常を感じたら、多少忙しくても躊躇せず、早めに専門医の診断を受けることが大切です。それが身体と心の健康への近道となることでしょう。
監修プロフィール
医学博士 赤松達也
日本女性心身医学会・理事。日本産婦人科医会・幹事。
昭和大学大学院医学研究科修了後、国立精神神経センター、昭和大学病院産婦人科病
棟医長、外来医長、昭和大学産婦人科専任講師、医局長を歴任。
現在、赤松レディスクリニック院長:http://www.akamatsu-clinic.com
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