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西洋医学の枠からはみ出したままに なってしまう人がいるのはおかしい
「もともとは皮膚科医ですけれど、皮膚科医だからと言って、皮膚だけを診ればいいということではないんですね。皮膚に症状が出るのは、ひとつのサインであって、その裏には、内科的なこと、精神的なこと…、いろいろなことが絡みあっていて、西洋医学だけで診ようとすると、その枠からはみ出してしまう方もたくさんいらっしゃいます。そういう患者さんと接するうちに東洋医学に目が向いてきたんです」。
山本記念病院では、アーユルヴェーダやホメオパシーなどの民間療法を取り入れている。特にアーユルヴェーダは、ご自身が体を壊されたときに出合ったのだとか。「アーユルヴェーダは、東洋医学の基礎になる考え方です。ただ『病気』と『健康』があるだけではなくて、『病気になる過程』があれば、『日常的な健康から究極の健康まで幅』もある、そういう考え方に初めて出合ったときはとても衝撃的でした」。以来、皮膚科の診療にも、「脈診」を取り入れるように。「たとえば、にきびの人の脈をとると、その人が、便秘をしているからにきびなのか、便秘はしていないけど、胃の消化力が弱いのか、がわかるんですね。それだけではなく、その人にとってそもそも睡眠時間が足りないんじゃないか、とか、食べ方は適切なのか・・・、などを指導し始めたんです。すると…、よくなるんです。つまり、薬がなくても自分の体を調節する術を覚えてくれた、とういこと。薬は使わないですめばその方がいいんですからね」。病院では、漢方も処方するが、あくまでも薬がいらないようにするために一時的に使うだけなのだそう。
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山本記念病院理事長 山本百合子先生
「もっと人を知りたい」という動機で医者になり、「できるだけ人の生活に身近にありたい」という理由で皮膚科医に。「自分が入院したい病院を作りたい」急死した父親の意志を受け継ぎ、開業2年目の山本記念病院理事長に就任。その後、西洋医学の枠にはまらない人の受け皿として「ほっとする科」、「よく聴く科」などを次々に開設。「どうしたら人が楽しく暮らせるか」という視点で、「健康発信基地」としての病院づくりに邁進している。
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